こんにちは。ニート見習いのふーたろー(@crypto_210)です。
前回は大口投資家の動向から、BitMEXのメンテナンス時を狙った暴騰が起こるのでは? と考えてみました。

結果としては、メンテナンス時に大暴騰! まさかそんなあからさまな動きが……と、思ったら、本当に動いてしまい自分でも驚いています。
結果的には慎重になりすぎて利益は少ししか出せませんでしたが、BitMEXメンテ暴騰からの、ETF拒否に向けた下げ、更にその後の再上昇の流れを考えると、永遠に相場から撤退してしまった人も多いと思います。こういう時は、損失を出さなかっただけでもよしと考えましょう。
自分も最悪の場合、あのメンテ時に約150円に暴騰したリップルを、ストップ成行で買わされるところでした。本当にこの世界は恐いですね。
では、今後の値動き予想についてまとめます。
目次
まとめ
- ETFの再審査の影響は、既に上がった後なので、これからマイナスに働くと思う
- チャイナショックの影響は現状軽微だが、じわじわ利いてくる可能性はある。1年目の節目である9/4までは注意
- 先物期日である8/31までであれば、調整はあっても上げてくると思う
- チャート的には大口・機関投資家の動向次第で、大暴落も大暴騰もあり得る
- 8月末までに6800ドル近辺までくる可能性はあると思うが、サッパリ見通せない!
どうなるETF再審査

ETF再審査による価格への影響は?
まず、ETFが再審査となったことは、2018/08/26時点では短期的にマイナス要因と見られます。既に価格が上昇してしまった以上、ここから上がるとしたら、何らかのプラスのニュースが流れた場合だけですが、直ぐに追加でプラスのニュースが流れるとは考えにくいです。
また、大口・機関投資家と呼ばれる、市場に大きな影響を与える人たちが、いつどんな結果が出るか、いつ結論が出るかもわからないETFの再審査に対して、今から大きく買いを入れる可能性は低いと考えられます。もちろん、ETFの再審査を利用した上昇や下降を狙った対応は考えられますが、再審査によってETFが承認されること自体に対する期待で買いに入るほど、不安定なことをする可能性は低いはずです。
ETF再審査はいつ頃結果が出る?
これは決まっていません。ただ、SECの再審査は通常半年~1年半程度の期間がかかっているという傾向はあります。
一方で、過去のウィンクルボス兄弟のETFに対する再審査の事例を考えると、1年以上の長期化は確率は低いでしょう。
また、最有力であるCBOEのビットコインETFが延長した場合で最長で2019年2月の結論となることを考えると、それまでには何らかの結論を出してくるのでは? と思っています。
ETF再審査は承認されるか?
個人的に、すぐに承認される確率は低いのでは? と考えています。
単純な否決で終わるのであれば、あえて再審査する必要もない気がしますが、ETFが拒否された理由は前回同様「価格操作」と「詐欺対策」です。これらの問題を解決するには時間がかかるかと思います。
一方で、SECのコミッショナーの一人であるへスター・ピアース氏(通称クリプト・ママ)がこの見解に対して異議を唱えています。その内容は
「SECは法令が定める範囲を超えて行動してしまっている。我々が検討すべきは、ETP(上場取引型金融商品)が取引される市場であって、その背後にあるビットコインの市場でない。同じように金や原油のような資産クラスに注目して、これらの市場がどうなっているか分析するのは我々の役割ではない」
引用元:cointelegraph 9つのビットコインETF拒否判断を「再審査」 SECのクリプト・ママが主導か
というものです。しかし、仮にこの意見が認められたとしても、取引される市場そのものに対する懸念点が解消されない限り、承認は難しいでしょう。
現在、ウィンクルボス兄弟は、市場の監督のための自主規制団体「Virtual Commodity Association(VCA)」の設立に向けて動いています。これが直ぐに効果を発揮するわけではないと思いますが、市場の安定と成熟に向けた動きが十分に進むことが、ETF承認には必要不可欠だと思います。
チャイナショックの影響は?

ETFの承認問題が騒がれる一方、中国では仮想通貨1周年の節目に、規制海外取引所へのアクセスをブロックするための行動に出ました。その数124!
すでに大手のBinanceやBitfinexなどへのアクセスはブロックされているらしく、更にWeChat上の仮想通貨取引やなども規制されているそうです。
更には8月17日の通知ですが、仮想通貨関連のイベント開催の規制を発表! ICO関連のWeChat上のアカウント停止も行われ、国内サイトの閉鎖も予定されているようです。
更には、Alibaba傘下の企業、Ant Financial社は、Alipayという決済アプリを通して中国規制当局の行う、仮想通貨のOTC取引(売り手と買い手が1対1で行う取引)に対する監視に協力することを表明しました。仮想通貨のOCT取引を利用するアカウントの制限、永久ブロックの措置まで講じるとのこと。
今のところ相場に対する影響は見られない状況ですが、今後の取引量に影響を与えてくることは間違いありません。また、丁度1年にあたる2018年9月4日あたりまでは、十分な警戒が必要でしょう。
大口投資家はどう動くか?
CMEビットコイン先物のポジションは?
まず、意識されるのはCMEのビットコイン先物取引です。
※先物取引の状況を確認したい人はこちらの記事をご参照ください

8/21発表のポジションを確認すると、ファンドはロングが2,104、ショートが1,838となっており、ロング優勢であることがわかります。
この場合、確率の高い動きは「期日に向けて上昇する」という流れです。
2018/08/26時点では、むしろ下げているところですが、直前の二日が上げすぎているため、これは一端の調整ではないかと考えています。
自分が大口ならどう動くか?
市場における相手は、個人ではなく大口投資家です。大口投資家の動きを読み、利用することは非常に重要です。
自分が大口投資家(先物のポジションも十分持ってる)だった場合にどう仕掛けたいか、考えてみました。
- 先物期日に向けて大きく上昇させて、そのままトレンド転換
- 先物期日に向けては大きく上昇させたいが、トレンド転換はさせたくない
先物でロングポジションを多く持っているのであれば、まずは期日までにある程度まで上昇させたいと思うところです。
しかし、それはあくまで「先物の期日で価格が上がっていた方が有利だから」という話であり、例えば、ショートポジションを大きく抱えている場合、その後まで上げ続ける必要はありません。価格をつり上げるために購入した現物を一気に売りに行く可能性もあります。
また、CMEのビットコイン先物取引の期日(8/31)の次は、CBOEのビットコイン先物取引の期日(9/19)が来ます。そして、CBOEのファンドのポジションは、8/21時点でロング943、ショート1749。ショートの方が優勢となっております。
とはいえ、8/31~9/19では期間も十分にありますので、仮に大口・機関投資家に価格を下げる様な意図があったとしても、9月に入って即値段が崩れるとまでは言えません。
隠しオーダー(ステルス)の動き
BitMEXメンテナンス前に見られたような買いの動きは見られなくなりましたが、23日10:00頃から24日22:00頃までの1時間足チャートを見ると、キレイな角度で上昇しているのが確認できます。これが上昇を演出するための大口・機関投資家の動きである可能性はある程度考えられると思います。
また、25日の高値圏では、何段階かにわけて出来高が高い上昇局面に関わらず、価格の上昇が止まる箇所が見受けられましたので、何らかの意図があって、これ以上その日の価格を上げたくなかったか、前に買っておいたものを売っておきたかった可能性があります。
軽くチャートも見てみる
まずは前回の日足三尊について。

右肩が上がってきましたが、左肩を上回る前に反転した形です。フィボナッチで言うと0.236のラインを若干超えて、下に戻ったという形。
この形が成立するならば、セリングクライマックスが発生する可能性はありますが、逆に三尊の否定が入った場合の上昇もかなりのものが予想されます。7月末頃から急激な下落を続けていたため、6800ドルを突破して定着するようであれば、一気に上昇するのではないかと思います。
また、1時間足を確認してみます。

非常にいい加減なレベルですが、決算期日にどっち付かずで高値になるなら、この形に近い動きをするのではないかと思います。
一旦は調整で下げつつも、底値を切り上げ、BitMEXのメンテ時と同程度か、8月25日の最高値程度まで上げてきてもおかしくありません。
もし、この形が成立した場合の問題点としては、ダブルボトムからの上昇か? 1時間足三尊形成からの下落か? の両方のシナリオがあり得るというところです。右肩上がりの三尊になった場合、三尊としては弱い形となりますが、期日のタイミングで大口・機関投資家がどちらかに仕掛けてくる可能性はあるでしょう。
ふーたろーの戦略
上記の内容を考慮して、今後の戦略です。
- 大きなポジションは取らない
- 十分に下げたら、現物買いを行う
- アルトコインは上がってきたところでショート
- 月末までにはもう一度上げると見て、下がったところでロング
- 期日前にはポジション解消。状況次第でショート
だいたい前回と同じです。あまりコロコロ変えてしまうよりはいいかなと思ってます。とはいえ、月末までの動きが予想しにくいため、正直明日には考えが変わってしまう可能性もありますが。。
最近利益がだいぶ落ちてますが、大きな損失を出してしまうよりは良いでしょう。
期日直前で6700ドル前後だった場合、損切り浅めでショートで入ってみようかなと思います。
